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フリマの売上金が"銀行を意識せず"現金に──メルペイ×みんなの銀行が示したBaaSの現実解

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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今後の展開について、両社は具体的な計画を明かしていないが、ローン領域での連携可能性も示唆された。メルペイのローン上限が80万円であるのに対し、みんなの銀行は最大1000万円まで融資可能だ。永吉頭取は「車なども売っているメルカリさんのアプリで、みんなの銀行のローンを提供できたらいいなと思っているが、具体的な話はこれから」と述べた。

「メルカリが銀行業参入」ではない

なお、サービス名は「メルカリバンク」だが、メルカリが銀行業に参入するわけではない。銀行免許はあくまでみんなの銀行が保有しており、メルカリは銀行代理業のライセンスも取得していない。

永吉頭取は「メルカリさんが銀行業を始めるという文脈ではまったくない。銀行しかできない口座や決済の機能を、自社サービスの中に組み込むことで本業を滑らかにしたいというのが今回の取り組みだ」と強調した。

こうした仕組みは「BaaS(Banking as a Service)」と呼ばれる。銀行が口座開設や送金、残高照会といった機能を「API」と呼ばれる共通ルールに沿って外部に提供し、事業会社がそれを自社のアプリやサービスに組み込むモデルだ。ユーザーは銀行のアプリを意識することなく、普段使っているアプリの中で銀行取引ができる。

BaaSには大きく2つの類型がある。1つは住信SBIネット銀行の「NEOBANK」のように、事業会社のブランドを冠した金融アプリを提供する形態。もう1つは、みんなの銀行やGMOあおぞらネット銀行のように、事業会社のサービスの裏側から金融機能を提供する形態だ。

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【「銀行を感じさせない」金融体験】

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