フリマの売上金が"銀行を意識せず"現金に──メルペイ×みんなの銀行が示したBaaSの現実解
売上金を出金したいと思ったら、メルカリアプリの「おさいふ」画面からボタンを数回タップするだけ。銀行アプリを立ち上げる必要はない。みんなの銀行の口座残高もメルカリアプリ内に表示され、メルペイ残高と並べて確認できる。メルペイへのチャージやメルカードの支払いも、画面を切り替えることなくそのまま操作できる。
現金が必要になった場合も、メルカリアプリからセブン銀行ATM用のQRコードを表示し、ATMにかざすだけで引き出せる。銀行のキャッシュカードもアプリも不要だ。
永吉頭取は「これまでは、まずみんなの銀行のアプリをダウンロードして口座開設してから連携するのが一般的だった。メルカリさんからは口座開設のところから導線を離脱することなく、滑らかにしたいというご要望があった」と振り返る。
すでにみんなの銀行の口座を持っているユーザーは、メルカリアプリから連携手続きをするだけで利用できる。口座を持っていない場合も、メルカリアプリから「メルカリ支店」の口座を新規開設できる。JPKI(マイナンバーカードのICチップ読み取り)に対応しており、早ければ3〜5分で完了する。
ATM出金には手数料優遇プログラムも用意された。メルカリバンクに登録すると毎月1回の出金が無料となり、普通預金残高10万円以上、またはみんなの銀行アプリへの月1回以上のログインで、それぞれ追加で1回ずつ無料枠が付与される。最大で毎月3回まで手数料無料でATM出金が可能だ。
なぜ手数料無料なのか
では、なぜメルカリからの出金手数料が無料になるのか。仕組みはシンプルだ。



















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