【キーマンズ・インタビュー】業界トップ企業の人材戦略とは?--吉澤和弘・NTTドコモ取締役執行役員 人事部長に聞く

 

日本人留学生も採用しており、毎年ボストンで開かれる企業説明会に参加し、6名程度を採用している。

--東日本大震災では携帯電話が活躍し、NTTドコモの底力が示されましたが、社内はどのような状態でしたか?

NTTドコモには日本電信電話公社時代からのDNAがあり、通信インフラの安定的なオペレーションへのこだわりが定着している。東日本大震災では東北支社が即座に臨戦体制に入り、本社も緊急体制になった。

基地局が倒壊したので、通信インフラの早期復旧には衛星移動基地局車、移動無線基地局車、移動電源車などの支援機器が必要だが、東北支社は必要量をまかなえない。そこで全国の支社から集めて東北に送った。

東日本大震災の前にも自然災害に備えていたが、東日本大震災によってさらにNTTドコモの危機対応力は鍛えられた。

首都直下型地震などが起これば、広範囲で通信が途絶する恐れがあるが、すでにそのような事態を想定し対策をしている。高層ビルの上に基地局を設置し、広いエリアをカバーできる大ゾーン基地局もそのひとつだ。

この夏の関西圏での電力不足にも対応が必要だ。通信インフラの維持のために、NTTドコモは発電装置を持っている。しかしこれまでの発電用重油の備蓄量は1週間足らずだった。関西圏での夏の電力不足は長期にわたるから、備蓄量を増やさなければならない。

吉澤和弘
取締役執行役員 人事部長。1979年岩手大学工学部を卒業し、日本電信電話公社に入社。1992年、NTTドコモ設備部担当課長、資材部担当部長、経営企画部担当部長などを経て、2007年執行役員。同時に法人営業本部第二法人営業部長として4年間営業部門へ。2011年6月より現職。

(聞き手:HR総合調査研究所(HRプロ)ライター:佃光博=東洋経済HRオンライン)

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