人気メニューは「ヒグマvs月の輪熊 対決鍋」東京・人形町のジビエ料理店の店主が語る、"クマ肉の滋味"と"過酷な現場"

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そう話す林氏は「実は『熊肉活用研究所』という会社もやっています」と切り出す。

同氏が立ち上げた一般社団法人で、「廃棄されてしまうことが多い、熊肉、鹿肉、猪肉など有害鳥獣の有効活用を推進しもってわが国の食文化に資することを目的とする」を掲げる。

あま

夏の人気メニュー「エゾ鹿のロースト」(写真:「あまから くまから」)

具体的にどんな活動をしているのか?

アイスの人たちとも一緒に仕事

「ウチの店では食材提供できない駆除された肉を、例えばペット用の『ひぐまジャーキー』にして通信販売したりしています。クマ以外に、シカなどもあります。アイヌの方たちとも仕事をしてきましたが、彼らの考え方では『動物はカムイ(神)であり、その肉や毛皮はカムイからの贈り物』なのです」

人気漫画『ゴールデンカムイ』(野田サトル著)も好きだという林氏は、アイヌ料理店も運営する。「自分ができることで取り組んでいきたい」と話していた。

あまから くまから
カウンター周りはダイニングバー時代を思わせる(写真:「あまから くまから」)
高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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