人気メニューは「ヒグマvs月の輪熊 対決鍋」東京・人形町のジビエ料理店の店主が語る、"クマ肉の滋味"と"過酷な現場"
その時に始めて後にコースにしたのが、現在も人気の「外来種駆除応援コース」(9800円)だ。小型のシカ「キョン」や「アライグマ」といった生態系に被害を及ぼす恐れのある「特定外来生物」として駆除された食材をコース料理として提供するようになった。
「ジビエ料理店の取り組みの一環で始めたのですが、20代と思われる若いカップルが『ぼくたち応援にきました』と来店してくれました。
好き嫌いがあるので万人受けする料理ではありませんが、キョンの肉は台湾などで古くから珍重されてきた高級食材。千葉県がふるさと納税の返礼品として提供するほどです。炭火焼きやロースト、鍋、煮込み、パスタ料理でも提供しています」
「キョン」は千葉県にあったレジャー施設から逃げ出した個体が野生化して繁殖。「アライグマ」は人気アニメのかわいい姿が人気となり大量輸入されたが、凶暴性があるため飼育放棄や脱走などで野生化。繁殖率の高さや天敵の少なさで個体数が増大したといわれる。
別の会社でクマ肉のジャーキーも販売
今年のクマ出没騒動に対しては、さまざまな思いを持つ林氏。
「メディアで報道されるように、猟友会会員などの地元ハンターは疲弊しています。絶対的な人手不足もあり高齢化も進んでいますが、要請があれば朝晩土日関係なく出動します。手当も少なく経費分にもならない話は以前から聞いていました。処理施設不足で新設を求めて申請中・認可待ちもありますが、来年以降のクマ出没数はまだわかりません」



















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