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ライフ #50歳からの美食入門

「パスタはフォークで巻く」のは正解か?ハレの日に失敗しない"食事マナー"と一流店を味方につける"会話術"【グルメガイド編集長が解説】

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  • 大木 淳夫 「東京最高のレストラン」編集長
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かつて、サービスの天才として評判の高かったソムリエの方にインタビューをしたことがあります。

どんな難題にも、笑顔を絶やさず応えてくれる凄腕でした。いまだに忘れられないのが、「結局、サービスの人って何が一番嬉しいのですか?」という私の問いに対し、満面の笑みで「それはお客様に“ありがとう”と言っていただくことです」と即答してくれたことです。

ああ、なるほどと。

「ありがとう」と「ごちそうさま」

大事なのはフォークを落としたら自分では拾わない、とかナプキンの使い方といったマニュアルよりも、コミュニケーションなんだなと納得しました。以来、私は「ありがとう」と「ごちそうさま」を、できるだけ言うようになりました。

そんなことかよ! と思うでしょうが、大切なんです。

難しい顔をして食べていたり、会話に夢中になって、サービス人を無視していることはないですか? 年下だから、アルバイトだからと見下していたら失礼です。この関係性において相手はプロなのですから。

それに自分が若いと、恥ずかしくて言いづらかったりするでしょうが、50を過ぎたら、自然と感謝の言葉を口にできますよね。

不思議なことに「ありがとう」「ごちそうさま」と言っているとポジティブな気持ちになり、「この料理はおいしいですね!」とか、次のコミュニケーションもスムーズに取れるようになります。

もちろん、居酒屋だって立ち食い蕎麦だって一緒です。そのひとことで相手も喜んでくれるし、こちらも肩の力が抜けるし、なにより気持ちいいですよね。

所作もそうです。

料理が出てきて食べ方がわからなかったら、悩んでいないでサービスの人に聞けばいいだけです。これも、最初の「ありがとう」でコミュニケーションを取っていれば普通に聞けます。

ちなみに町中華やラーメンなどの忙しいお店だと、帰る時に「ごちそうさま」と言っても応えてくれなくてがっかりする時がありますよね。

でもそれは無視されているわけではなく、こちらのタイミングと声量の問題です。必ず相手の顔を見て、それなりの声で伝えるようにしてみてください。笑顔が返ってきますから。

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【満面の笑みは最強】

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