「自分は無能」「人に任せたい」と思う人ほど生産性が上がる納得の訳――"自分以外の力を最大化する構造"の身に付け方
さらに深刻なのは、忙しさが増えるほど「任せ方を学ぶ時間」がなくなり、結果として永遠に“自分一人のスピード”で働かざるを得なくなることだ。これは構造の問題であって、能力の問題ではない。
トップセールスに到達できた訳
筆者(冨田)は、開始3年で世界的トップセールスに到達した。しかし、その理由は決して「有能」だったからではない。むしろ──
・パワポは触ると崩れる
・事務は壊滅的に苦手
・説明も上手とは言えない
という、“無能さ”を抱えていた。だからこそ、最初からこう決めたのだ。
・スケジュール管理は外注
・資料はプロに発注
・自分は“契約を創る仕事”だけに集中する
「自分が動く量」ではなく“自分以外の力を最大化する構造”を作った結果、同僚の5倍、10倍の成果を出せるようになった。これは、能力が高かったからではない。最初から「自分の能力に依存しない構造」を作ったからである。そしてこの方法は、どんな職種でも再現できる。
まず、次の3つを書き出してほしい。
・苦手・遅い・嫌いな仕事
・他人がやったほうが速い仕事
そして──この中から「1つだけ」手放す。
構造改革は、派手な改革ではなく“小さな手放し”からしか始まらない。実際、ミリオンダラー級の成果を出す人は、どれも最初はこの“1つの手放し”からスタートしている。
私が提唱しているのは、「普通に稼げる人」ではない。“普通の10倍の生産性で、桁違いの売上を継続的に生み出す人”──すなわちミリオンダラー営業になる方法だ。
ミリオンダラー営業の戦略は、あまりに再現性が高く成果が出すぎるため、業界では表に出ないことも多い。
あなたが「そこそこ稼げる」から抜けたいなら、いまこそ有能さに執着する構造を捨てるときだ。10倍の成果を出す人は、有能だからではない。“無能を戦略として使いこなす人”である。
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