「自分は無能」「人に任せたい」と思う人ほど生産性が上がる納得の訳――"自分以外の力を最大化する構造"の身に付け方

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さらに、有能な人ほど「他人に任せられない理由」を自分で作ってしまう。

・まだ完璧じゃない
・今は教える暇がない
・今回だけ自分でやる

その“今回だけ”が永遠に続くのだ。結果として、どれだけ優秀でも“24時間の壁”から一生抜け出せない。

実際、多くの高評価ビジネスパーソンが、40代で成長カーブが止まるのは、能力の限界ではなく、構造を変えないまま「自力型の働き方」を続けるからである。

“無能である”と認められるか

ここで言う「無能」とは、能力不足ではなく、“不得意・不要を正確に把握する知性”のこと。無能を受け入れる人は、「自分の時間」がいかに貴重かを理解している。だから、初期段階からこう動く。

・任せる
・手放す
・外注する
・仕組み化する

つまり、最初から“自分以外の時間を使う前提”を作る。この姿勢が生産性を3倍、5倍、10倍へと引き上げる。

逆に、自分を「有能」だと信じる人は、不得意領域にまで自信を持ってしまい、手放す判断が遅くなる。“無能を認められない人”に起こる典型的な現象がこちらだ。

・作業の質は高いのに、仕事の総量は増えない
・伸びる人間と比べると、なぜか差がつき始める
・後輩へ仕事を渡せず、責任の山を背負う

つまり、能力が高い人ほど「自分の能力が足を引っ張る」という矛盾に陥る。

成果が飛躍的に伸びるのは「自分が動く量」ではなく、“他者や仕組みが動く量”が増えたときだ。実際に成果を伸ばす人には、明確な共通点がある。

・仕事の切り分けが速い
・プロを“迷わず”使う
・権限移譲への抵抗がない
・テンプレ化・自動化を徹底する

こうした人は、同じ時間でも数倍の成果を生み出す。なぜなら、本人は“価値のレバレッジが効く業務”にだけ集中しているからだ。

一方、有能層は「自分でやったほうがいい」という思考を捨てられず、構造がいつまでも“自力前提”のまま。どれほど努力しても、生産性の上限は2〜3倍までが限界となる。

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