「カエルは水の中に住んでいると思って、虫かごに水を張って入れておく人がいるんですが、溺れて死んじゃうんですよ」
ぴよさんによると、カエルは「樹上性」「陸性」「水性・半水性」に分けられ、アマガエル(ニホンアマガエル)は、樹上性の代表格だ。ほとんど水から出ずに暮らす水性のカエル以外は、基本的に水場と陸地を分けて用意しておく必要がある。
まずは虫かごを買ってきて、土や木の葉を敷き詰め、その脇に水を入れた器を置いた。樹上性のカエルは高いところに登る傾向があるため、観葉植物などを入れて高さを出した。
「最初は近づくと逃げていたのに、お世話をするうちに逃げるどころか近寄ってくるようになったんですよ。『ご飯をくれる生き物だ』って認識してくれたみたいで」
ご飯だと気づくと、パッと顔を上げて近づいてくる。嫌なときは、少し目を閉じて「嫌そうな顔」をする。よく見ると感情豊かで、それが妙に愛らしい。ぴよさんは長女以上にカエルに夢中になり、1カ月経つ頃には自ら田んぼに行き、10匹のアマガエルを捕まえて飼育を始めた。
知ってるようで知らない、カエルの飼育方法
カエルは非常に身近な生き物である反面、飼育方法は意外に知られていない。飼育するにあたり、最低限の基本事項を押さえておこう。
・深さのある水槽
・湿度を適切に保てる、保湿性の高い素材
・水入れ
・水質調整剤(水道水を使用する場合、カエルにとって有害な塩素を中和するため)
・霧吹き(カエルの乾燥を防ぐため)
・生き餌(コオロギなどの小さな昆虫。慣れれば人工餌でも可)
・樹上性:登り木・枝・観葉植物などを入れたレイアウトにする。
・陸性:水苔(みずごけ)などで床材をつくり、隠れる場所を用意する。
・水性:流木を設置した水槽の中に水を入れる。
・半水性:半分程度を水場とし、残りを陸地とする。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら