52.4%--「丁寧な指導をする上司・先輩」を理想とする新入社員の割合《気になる数字》
今春の新入社員の半数以上が、「理想の上司・先輩像」として「仕事について丁寧な指導をする」を挙げた。これは、日本能率協会が新入社員1309人を対象に2012年3~4月に実施した「2012年度新入社員 会社や社会に対する意識調査」の結果。理想的だと思う上司・先輩のタイプ上位3つを選択してもらったところ、「丁寧な指導」が52.4%で最も多く、「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」も33.7%に上った。
一方、「上司・先輩」の立場である会社員376人にも「新入社員にとって理想の上司・先輩」を尋ねたところ、「丁寧な指導」は37.0%にとどまり、新入社員の結果と15.4ポイントのギャップがあった。「場合によっては叱ってくれる」も29.3%で新入社員を下回る。上位に並んだのは「部下の意見・要望を傾聴する」が39.4%、「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない」が39.1%で、聞き上手で気配りができる上司・先輩を自らの理想像と考えているようだ。
時には厳しくされてもよいと考える積極的な新人と、ちょっと遠慮がちな上司・先輩の意識差が垣間見えるが、「(OJT以外の)人間関係構築に有効だと思うこと」の質問では「飲み会への参加」が、新人、上司・先輩ともに回答のトップ。今や死語と化したかに見えた“ノミニケーション”だが、相互理解の第一歩であることに変わりはないのかもしれない。
(データ事業局「気になる数字」調査班 =週刊東洋経済2012年5月26日号)
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