お金持ちは「小屋にこもってでも本を読む」? 指先ひとつでデバイスから情報を集められるこの時代にあえて"読書"をする意味とは

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「1冊1冊の本がわたしに新しいことを教えてくれて、世界をちがった見方で見られるようにしてくれる。読書は世の中への好奇心を絶えず引き出してくれる。その好奇心によってわたしはビジネスをはじめたし、今所属している財団の運営にも役立っている」。

読めば読むほど強くなる投資家たち

ウォーレン・バフェットのパートナーであり、バークシャー・ハサウェイ副会長のチャーリー・マンガーは、あるインタビューで「投資を成功させるには、どのような知識を蓄えておくべきか」という質問にこう答えている。

「正しい投資をするためには、自然科学と人文学の大まかな概念を理解していることが大切だ。これらの学問が『バランスの取れた視野』をもたらすからだ」

つまり、世の中のしくみをわかっていてこそ、自分の経験を活かすことができ、はじめて投資で勝てるということだ。

さらに彼は「とてつもない量の本を読まなければ、広い知識を持った投資家にはなれない」と強調し、ウォーレン・バフェットと自分が普段どれほど多くの本を読んでいるか知れば、みんな驚くはずだと語っている。

どうして、偉大な投資家やお金持ちは本をたくさん読むのだろうか? わたしは、創意的に考える力は「多読」を通じて鍛えられるからではないかと思う。

たくさん本を読むということは、それだけ自分とちがう考えや世界観を持つ人と出会うということ。 

そうすると、自分の考えが正しいのか間違っているのかを確かめるきっかけになるうえに、自分の考えを異なる視点から見つめられるようになる。つまり、たくさん本を読めば考えの幅が広がるのだ。

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