糖質を過剰に摂りすぎないようにするために、まず見直していただきたいのは「飲み物」です。みなさんは普段何の警戒感もなく「甘い飲み物」を飲んでしまってはいないでしょうか。
じつは、一見体によさそうな飲み物や、いつも冷蔵庫に入っているような身近な飲み物にもかなりの量の糖質が入っていることが多いのです。たとえば、コーラやサイダーなどの甘い炭酸飲料、CMでよく見るスポーツドリンク、果汁たっぷりのフルーツジュース、小さなプラ容器に入ったおなじみ乳酸菌飲料、四角い紙パックに入った野菜ジュース、甘い缶コーヒーや甘い紅茶飲料、甘いヨーグルトドリンク……どれにも相当な量の糖分が含まれていて、日々習慣的に飲んでいたりしたら、たちまち糖質過剰になるのは避けられません。
逆から言えば、こうした甘い飲み物をついつい飲んでしまっている人は、「甘い飲み物」を「お茶、水、ブラックコーヒー」などの糖分を含まない飲み物に替えれば、それだけで体内に入る糖質を大幅に減らせることになります。腎臓病の方はもちろん、糖尿病、脂肪肝、肥満などが気になる方は、まず「甘い飲み物をやめる」ことから糖質対策をスタートさせてみてはどうでしょう。
お菓子やスイーツには自分なりのルールを決めて接する
口に入る糖質を減らすには「カットしやすいところ」から削っていくのが定石です。ごはんやパンなどの主食を減らすのは限界があるので、おやつやデザートなどでよく食べているもののうち「まあ、これはなくてもいいかな」という食べ物から減らしていくのがおすすめとなります。
たとえば、いつも家に常備しているスナック菓子やおせんべい、おまんじゅう、冷蔵庫に入っているとなんとなく食べてしまうプリンやゼリー、プチケーキ、ついついコンビニで買ってしまう菓子パンやシュークリーム……。こうした菓子類やスイーツは、腎機能低下が気になる人は控えておくに越したことはありません。ただ、無理に我慢してやめようとするとストレスになるので、自分なりにルールを決めて食べすぎないようにしていくといいと思います。
すなわち、「週に1度の楽しみにする」「仕事がうまくいったときのご褒美にする」「半分だけ食べて残りは冷凍しておく」といったような、過剰に摂らないようにするためのほんのちょっとした心がけが大切になるのです。



















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