中国のネットサービス大手、阿里巴巴集団(アリババ)のスマートフォンやPC用の新たなAI(人工知能)アプリケーションが大人気を博している。
アリババは11月17日、さまざまな生活シーンに対応したAIアプリ「千問App(Qwen App)」の公開テスト版をリリース。その後1週間のダウンロード件数が1000万件を突破したと24日に発表した。同日時点でアメリカのアップルの中国向けApp Store無料アプリランキングでは第4位にランクインした。
上位3位は、TikTokを運営する字節跳動(バイトダンス)の対話型AIアプリである「豆包」、短編ドラマ配信アプリの「紅果短劇」、そして、バイトダンスの音楽ストリーミングサービスの「抖音汽水音楽(Douyin Music)」。発表後間もない千問Appがこれらの人気アプリの次にランクインしたことで驚きが広がっている。
健康管理やショッピングなど生活をアシスト
アリババは千問Appについて、ユーザー個人の指示に従ってタスクを実施するパーソナルAIアシスタントであり、ライフスタイルに関するAIポータルと位置付けている。オフィスワーク、地図、健康管理、ショッピングなど、さまざまな生活シーンでユーザーを支援することを目指している。
一方、アリババ傘下のフィンテック企業、螞蟻集団(アント・グループ)が投入した汎用AIアシスタント、「霊光App」も好調だ。千問App発表の翌日、11月18日にリリースされ、そこから6日間のダウンロード件数は200万件を突破。同24日時点のアメリカのアップルの中国向けApp Store無料アプリランキングでは第6位となった。



















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