春節の中国、AIアプリ普及へ"お年玉キャンペーン"競う。アリババ「千問」など利用急増、買い物や旅行予約、年賀状画像作成もアプリで

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元々は赤い袋に現金を入れるため「紅包」と呼ばれるが、今ではスマホ決済でやり取りすることも多いのでAIアプリの普及に活用されるのは当然の流れといえる(イメージ写真:toa55/PIXTA)

中国のインターネットサービス大手各社が自社のAIアプリの普及を狙ってこの春節(旧正月)に向け「紅包(お年玉)」配布キャンペーンを競っている(訳注:2026年の春節は2月17日だが、連休は15日にスタート、22日まで続いた)。

1月下旬から2月初旬にかけて、百度(バイドゥ)、騰訊控股(テンセント)、阿里巴巴集団(アリババ)、字節跳動(バイトダンス)の各社は相次いで紅包キャンペーンを発表。各社は友人から紹介を受けてAIアプリをダウンロードした場合、紹介者と本人にさまざまな商品・サービスの割引クーポンやQRコード決済を通じた現金配布などの形で紅包を配布するキャンペーンを実施している。

またすでにダウンロードしたユーザーに対してはオンラインショッピングなどの生活支援サービスや春節の挨拶メッセージ用画像などのコンテンツ生成などでアプリを利用した件数に応じて紅包を配布するキャンペーンも実施している。

これらのキャンペーンで配布する紅包の規模はテンセントのAIアプリ「元宝」の場合で総額最大10億元(約220億円)、バイドゥの「文心助手」の場合で総額5億元、1件あたり最大1万元を予定している。

1.3億人がショッピング利用

こうしたキャンペーンの成果について、春節連休入り直前までの各社の途中経過が相次いで明らかになっている。

アリババは2月17日、同社が運営するAIアプリ「千問(Qwen)」を使ったショッピングの利用人数が2月6日から17日午前0時までの期間に、中国全土で1億3000万人以上に達したと発表した。

2月15、16の両日に、ユーザーが千問を使って購入した航空券など交通チケットの量はその直前の2日間に比べ7倍以上に伸びた。同じく千問経由の映画観賞券購入は同373倍に急増したほか、60歳以上のユーザー約400万人が千問ショッピングを体験したという。

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