人気沸騰!中国アリババAIサービスの3本柱。アプリ「千問」は公開後1週間でダウンロード1000万件突破、アントのアプリも登場

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霊光Appはテキスト、画像、音声、映像など複数の情報形式に対応した「マルチモーダル」の対話が可能。AIの回答に画像、グラフ、インタラクティブマップを埋め込むこともできる。

アップルの中国向けApp Store内に設置されたアントのAIアプリ、霊光Appのダウンロードページ(App Storeのウェブサイトより)

中国で爆発的な人気を集めているキャラクター「LABUBU(ラブブ)」などを素材として、細部までリアルな動的3Dコンテンツを生成することも可能だ。また、対話に基づきアラーム、抽選、会計ツールといった小規模アプリを作成することもできる。

アリババのAIサービス3本柱

アリババのAI事業では、千問Appのベースとなっている汎用大規模AIモデル「通義千問(Qwen)」が現在「Qwen3」まで進化。オープンソース方式で外部にもこのAIをベースにしたアプリ開発を開放したこともあり、調査会社クエストモバイルのデータによると、リリースから約2年が過ぎた2025年9月時点で、中国における月間アクティブユーザー数は306万人に達した。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

バイトダンス豆包の月間1億7200万人、新興AIのDeepSeek(ディープシーク)の同1億4500万人にはまだ遠く及ばない。またアメリカのオープンAIが展開するChatGPTの週間アクティブユーザー数は8億人に達したと伝えられている。

しかし今回の千問Appやアントの霊光App投入で、アリババには若者向け情報サービスのプラットフォームと位置付ける「夸克(Quark)」も含め、AIの3本柱がそろったことになる。これを機にアリババがAIビジネスでも今後攻勢を強めていくのは間違いない。

(訳注:アリババは11月27日、この夸克を搭載した同社初のAIスマートグラス「夸克AI眼鏡」を発表した)

(財新記者:顧昭瑋)
中国語原文の配信は11月24日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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