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日本経済の明るい未来の作り方はどうすればいいのか? それは「圧倒的世界一」になっている日本競馬の大成功がすべてを教えてくれる

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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ドラマには、2つある。1つは前出のハイセーコーのような、草の根から這い上がるドラマである。もう1つは、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手のような、日本から世界を席巻するスターを生み出すことである。

前者に対しては、地方競馬と中央競馬の統合、シームレスでの馬、騎手、調教師の健全な競争が必要である。また、地方と中央の馬の質の断絶的なギャップをなくし、すそ野が広く、かつトップからすそ野まで切れ目なく連続していることが必要である。これは米国競馬が1つのモデル(まねるというのではなく参考となる)となるだろう。

後者については、強い馬づくりのために、ノーザンファーム、社台ファームという2強、つまり社台グループの中での競争だけでなく、彼らに対抗できるだけの強い生産者を作っていかないといけない。

それには、テレビドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」のような、家族経営の生産者を支援するのでは、残念ながら駄目なのである。つまり、中小企業保護ではだめで、馬の生産は、もっとも資本主義的な世界で、資本力がものすごく直接的に影響する。

したがって、そのほかの生産者は、まとまらないといけない。生産は、大規模な対抗勢力を育成し、家族的な経営の牧場は、手間暇をかける初期育成、中期育成に特化し、生産はイギリスとアイルランドの大牧場、育成はアイルランドの様々な牧場というような分業がお手本になるだろう。すでにこれは進んでいるが、政策的な支援も必要である。

隆盛の今こそJRA・NAR「共同運営の布石」を打つべき

第2の懸念は、今後、インターネット発売開始からの馬券の売り上げの上昇が止まり、低下に転じたとき、地方競馬が厳しくなる、立ち行かなくなるという事態が起こりうる。インターネット馬券普及前に、廃止してしまった高崎競馬などは本当にもったいなかった。これを避けるために、今こそ、JRAとNARの統合あるいは共同運営の布石を打つべきである。

これらの話は、まだまだ書くことがあるので、いつかの機会にしたい。

さて、最後にもう一度、30日はジャパンカップ(東京競馬場の第12レース、芝コース・距離240m、G1)である。当時は、日本馬が勝つ姿など想像もできなかったが、21世紀の今は、日本馬以外が勝つことがイメージできないまでになった。今年も、欧州最強馬であるカランダガン(4枠8番)などを蹴散らして、日本生産馬がすばらしいレースを見せてくれることを期待したい。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は12月6日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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