イーベイCEO「日本市場の伸びしろは大きい」 米EC大手は、日本をどう攻略するのか
――日本での事業規模は拡大しているのか。
出品している事業者数などは公表していないが、流通総額は年間20%増と高い伸び率だ。私は2011年にイーベイに入社し、今回初めて日本に訪れたが、大きなチャンスがあると実感している。
電化製品やファッションなどの商品を扱う日本の事業者は、海外に販路を広げるためにイーベイを活用して欲しい。大企業から中小企業まで、幅広い事業者に出品を呼びかけていく計画だ。
日本市場でどう勝ち抜くか?
――イーベイを使って越境ECを展開することを日本の事業者にアピールする上で、何が強みとなるのか。
楽天、ヤフーと比べると、イーベイは最もグローバルに事業展開をしている。 イーベイに出品すれば、アプリを展開する190の国と地域の購入者を相手にビジネスができる。これは、日本の事業者にとって非常に大きな魅力だ。
――日本の商品を、中国の消費者が買う商流の拡大に期待しているのか?
中国はもちろんだが、イーベイで商品を購入する人は世界中にいる。アジア太平洋地域では、中国のほか、オーストラリアと韓国の事業基盤も分厚い。インドも急成長中だ。ドル高なので、北米の購入者も増やせるだろう。
――今後、日本に対する投資を加速するのか。
その通りだ。日本では、事業者のイーベイへの参加は順調に増えているが、一般消費者の間で利用が十分に広がっているかというと、まだこれからだ。越境ECでは、言語対応の強化と物流の改善がカギになる。現時点で具体的な計画ができているわけではないが、テコ入れを進める方針だ。
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