なぜ「昔買ったモノ」がこんなに高く売れるのか 「お宝」買い取り業者が増殖する納得事情
ちなみに、「リユース経済新聞」がまとめたリユース企業の実態調査によると、2023年のリユース業界の市場規模は3兆1227億円となり、前年比7.8%増、14年連続で成長を遂げている。店舗販売が好調で、対個人の販売では前年比7.5%増の1兆1442億円、ネット販売(BtoC)でも同12.0%増となっており、メルカリなどに代表されるフリマアプリを含むCtoC市場も、市場全体の拡大を大きく牽引していると指摘されている。同紙の推計では、リユース業界の市場規模は2030年には4兆円程度になるとしている。
こうしたリユース市場の成長は、今後もしばらく続くと予想されているが、貴金属や美術品といったお宝に絞った市場規模はよくわかっていない。メルカリなどの中古品の売買や交換市場は、今後もある程度拡大していくはずだが、お宝は株式市場や金価格の動向によって大きく左右されるため、現在のような高額な買取価格が今後も維持されるかどうかは微妙なところだ。
帝国データバンクがまとめている「企業概要データベース(COSMOS2)」をもとに集計した貴金属・宝飾品業界の売上高推移によると、2023年の売上高はコロナ禍前の水準を大きく上回っていることがわかる(括弧内は対前年の伸び率)。
●2020年……9186億円(−8.6%)
●2021年……8895億円(−3.2%)
●2022年……1兆587億円(+19.0%)
●2023年……1兆2046億円(+13.8%)
いつまで続く?貴金属・宝飾品の高騰
さて、やはり気になるのは、こうしたお宝の買取価格の高騰がいつまで続くかだ。かつて1980年代後半に日本で起きたバブル時を見ても、株価や不動産価格に大きく左右される部分がある。言うまでもないが、金価格の影響も大きな要素の1つだ。
1グラム=2万2000円という、とんでもない金価格の高騰が現在の買取ブームの一端を支えているのは間違いないだろう。かといって、金がかつてのように1グラム=数千円台まで下落するような事態はもう考えにくい。安くなったら買おうと思っている人が多いが、難しいかもしれない。金高騰の背景には、基軸通貨=ドルの価値の目減りによって起きている現象とも言える。
その米ドルに代わって金が買われて、さらにその金を使ったアクセサリーやブランド品なども買われてきたことが、現在のお宝買取ブームの背景にある。金価格が高値で売買される時代は、まだ当分続くと予想する専門家や金融機関も多い。そういう意味では、金価格の動向がお宝の買取価格を見るバロメーターとも言えるだろう。
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