なぜ「昔買ったモノ」がこんなに高く売れるのか 「お宝」買い取り業者が増殖する納得事情

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さらに、最近注目されているのが、フィルムカメラの老舗メーカー「ライカ(LEICA)」の製品だ。たとえば、「Mシリーズ」と呼ばれるフィルムを使ったカメラは、過去の買取店のチラシやオンラインの情報から判断すると、中古市場で高額な買取価格が付くケースが目立つようになっている。

M6やM3といったM型ライカは、中古市場で十万円台〜数十万円台で取引されることが多く、限定モデルや復刻版など一部の個体はそれ以上の高値がつくケースもある。ライカの希少性やブランド力、国際的な需要に加え、日本では円安も追い風となり、ここ10年前後で大きく値上がりしてきた。

値崩れしにくいブランドバッグ

カメラ以外では、スイスの時計メーカー「ロレックス(ROLEX)」も高値で売買されている。デイトナ、サブマリーナーといったスポーツモデルは、その代表格と言っていい。とりわけデイトナは、10年前には120万円程度だったのが、5年前には300万円程度となり、一時500万円前後まで高騰した。その後は中古時計市場全体の調整もあってピーク時よりは落ち着いたとはいえ、長期で見れば依然として高水準だ。

ロレックスの製品は、正規店の定価を大きく上回るプレミアム価格で中古市場が形成されており、そこには正規店の極端な品薄状態があるとも言われている。そのため、根気よくロレックスの正規店に通い詰めて、正規料金でロレックスを購入する人も多い。いわゆる「ロレックスマラソン」と呼ばれるものだが、供給を急激に増やさず、結果として品薄状態と高い人気が共存していることが、ブランドの希少性やプレミアム価格を支える要因になっていると指摘される。ロレックスは、こうしたモデルの代表例と見なされている。

この他にも、ルイ・ヴィトンやエルメスといったブランドの製品価格も、値崩れしにくいことで知られている。エルメスのバーキンといった高価なハンドバッグは、いまや300万円台でも不自然ではない。値崩れせずに資産価値を維持できている背景には何があるのか……。リセール市場、いわゆる中古ブランド市場で、買取専門店が高値で買い続けている背景には何があるのか。一定の需要とニーズがあるからに他ならないが、安全資産としてはやや違和感がある。

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