なぜ「昔買ったモノ」がこんなに高く売れるのか 「お宝」買い取り業者が増殖する納得事情
1.安全資産需要の高まり
コロナ禍などによって世界的な金融緩和が進み、加えてロシアによるウクライナ侵攻が重なり、世界的にインフレが進み、現金や預金では目減りしてしまうため、インフレヘッジを兼ねて安全資産と呼ばれる資産への資金シフトが起きた。
2.SNSによる情報の拡散
美術品、ブランド品、中古カメラ、時計などに見られる傾向で、SNSによる情報の拡散によって埋もれていた価値が再認識されるようになった。とりわけ中古カメラや時計に見られる傾向と言える。
3.ブランドメーカーの供給戦略の成功
エルメスやロレックス、ライカなど、大量生産せずに希少性を保ちながら価格を定期的に上げていくブランド戦略が成功している。需要が供給を大きく上回ることでプレミア価格が発生し、高値を維持してきている。
4.円安の進行
日本だけの特徴と言えるかもしれないが、急激な円安によって、貴金属やモノの国際価格が相対的に値上がりし、異常ともいえる高値で取引されるようになった。
急増する貴金属・宝飾品買い取り業者
こうしたお宝商品の価格上昇を背景として、貴金属買取業者も急増している。残念ながら、多くの買取業者が中古品交換事業やリユース事業といった複数の事業として分類されているために、貴金属専門の買取業者の実態は正確にはわかっていない。業界全体の状況をまとめたレポートや指数なども十分には整備されていない。
とはいえ、大手フランチャイズの「おたからや」や「買取大吉」といった店舗数は急速に伸びており、業界全体の店舗数が増えていることは予想できる。例えば、最大手のフランチャイズチェーン店を展開しているおたからやは、2025年7月現在で1450店舗展開しており、買取大吉も全国に1400店舗以上(同)展開している。バイセル、福ちゃんなどもよく知られている。また、おたからやなどは台湾など海外事業への進出にも着手している。



















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