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ゴールドマン・サックスが日本事業買収の「バーガーキング」 炎上スレスレだった《マクドナルド煽り》戦略が今後、激化していくワケ

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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また同年に本国・アメリカのバーガーキングは、顧客がマクドナルド店舗の近くに来ると、スマートフォンにインストールしたバーガーキングのアプリから同社の看板商品「ワッパー(Whopper)」が1セント(約1円)で買えるクーポンが配信されるキャンペーンを展開。

アプリを起動すると、最寄りのバーガーキングの店舗への道案内が行われるという仕組みまで付けられていた。

今後、マクドナルドとのバトルはどうなる?

日本のプロモーションは、「(マクドナルドディスりに)気付く人は気付く」という程度にとどまっており、海外ほどあからさまではない。文化や広告の取引慣行の違いもあるので、バーガーキングが日本で事業を拡大しても、海外のようなあからさまな展開をすることはないと思われる。

ただし、店舗も広告予算も増えれば、もっと大規模で面白い展開が可能になるはずだ。バーガーキングが急速に事業拡大をしたところで、マクドナルドの牙城を崩すことはそう容易ではない。それを考えると、バーガーキングは当分の間はマクドナルドを挑発し続けていくと思われる。

一方のマクドナルドも、SNSを中心としたプロモーションが得意だし、最近は面白い施策も展開している。さすがにバーガーキングの挑発に安易に乗ることはしないだろうが、同社もさらにプロモーションに磨きがかかっていくのではないかと思われる。

炎上や批判が巻き起こりやすい時代になり、広告の世界もリスクを恐れて委縮しがちな風潮が蔓延している。

大手外食チェーン同士が切磋琢磨し合って、面白いプロモーションをしてくれれば、硬直しがちな日本の広告業界に風穴を開けてくれるのではないかと期待している。

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