ゴールドマン・サックスが日本事業買収の「バーガーキング」 炎上スレスレだった《マクドナルド煽り》戦略が今後、激化していくワケ
これらの「マクドナルドディスり」は面白がられ、ネットだけにとどまらずテレビ番組でも取り上げられて、大きな注目を集めた。
一方で、批判の声も多数出ており、炎上に近い状況になった。ただ、1つの看板やポスターで大きな注目を集めたのだから、費用対効果の高いプロモーションだったと言える。
23年には、バーガーキング渋谷センター街店の店舗の近くに「正面から大勝負! BigBet」というキャッチコピーの下に歪んだ形のハンバーガーの新商品「ビッグベット」の写真が入った看板を掲出した。
実は、このハンバーガーの写真は、近隣のマクドナルドの店内から見ると、正常なハンバーガーの形に見える――という仕掛けになっていたのだった。
同年の10月27日、バーガーキング渋谷センター街店がハロウィンの日(10月31日)に臨時休業することを告知する動画が公式Xアカウントに投稿された。
この動画は、ゾンビがバーガーキング渋谷センター街店を襲ってハンバーガーを食べるという設定になっているのだが、ゾンビのファッションが、マクドナルドのマスコットキャラクターのドナルド・マクドナルドに似ているということで、SNSで話題化した。
なぜマクドナルドを煽るのか
バーガーキングがこのような“攻めた”広告展開を行う背景には、競合のマクドナルドと事業規模で大きな差がある中で、
・多少なりともマクドナルドから顧客を奪うことができれば、自社の利益が高められる
という点がある。
日本はまだおとなしいほうで、海外ではもっと過激なプロモーションを行っている。
たとえば19年には、ブラジルで「Burn That Ad(広告を燃やせ)」というキャンペーンを行っている。これは、スマホのアプリを使ってマクドナルドの広告をAR(拡張現実)で燃やせば、ハンバーガーの無料クーポンが手に入るという施策だ。
まさに“炎上広告”なのだが、日本で同じことをやると、バーガーキングのほうが激しい批判を浴びて、炎上してしまうに違いない。



















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