私は迷わず「散歩をする人生」を選びたい…83歳、保健学博士が実感する"散歩"の【認知症予防】効果

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年齢を重ねても、頭はクリアなままでいたい。興味のあることを見つけては調べたり、友人と楽しく会話をしたり――。そんなふうに、いくつになっても日々を前向きに過ごしたいと思っています。

ありがたいことに、私は今も仕事を続けられていますし、日々の暮らしの中でいろいろなことに興味を持ち、何事にも積極的に取り組めています。もしかしたら、若い頃より好奇心旺盛になっているかもしれません。

若い頃は、研究に関わること以外は興味を持つ余裕がありませんでした。しかし、定年を機に、もっといろいろなことを知りたい、体験したいという思いが強くなったのです。

こうして楽しく毎日を過ごせているのも、頭がクリアであればこそ。そして、それは散歩のおかげだと思っています。

歩くことは「認知症の予防」にも役立つ

歩くことが認知症予防に役立つという研究結果が、いくつかの国から報告されています。

●認知症のリスクが半分に下がる

例えば、1日平均3800歩前後で認知症のリスクが約25%低下し、9800歩前後では約50%も下がるというのです。これは、南デンマーク大学とシドニー大学による、英国在住の約7万8000人を対象にした研究です。

●脳卒中が原因の認知症を防げる

また、65歳以上の高齢者749人を対象に4年間行われたイタリアの調査では、ウォーキングを習慣にしている人や、日常的に体をよく動かしている人は、脳卒中などが原因となる脳血管性認知症の発症リスクが7割以上も低いことがわかっています。

歩くだけで認知症はもちろんのこと、命に関わるような病気も防げるなんて、うれしいと思いませんか?

●脳の中の記憶や判断に関わる部分が活性化する

それから、歩くと脳の血流が増え、記憶や判断に関わる部分が活性化されます。これにより、認知機能が保たれやすくなるといいます。これは、東京都健康長寿医療センター研究所が行った研究です。

特に、脳の記憶をつかさどる「海馬」や、情報を整理し、論理的に思考する働きを担う「大脳皮質」といった部位に血液がしっかり届くことが、認知機能の維持につながると考えられています。

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