子どものころ見たフェレットを忘れられず
横浜市在住のミキさん(仮名)とフェレットとの出会いは、30年ほど前に遡る。
「夫の仕事の関係で、息子が3歳半のときから12年間アメリカに住んでいたんです」
アメリカといっても、ニューヨークやロサンゼルスではない。赴任先の中西部の都市には、幼い息子の好奇心を満たすような娯楽はほとんどなかった。遊びに行くのは近くのペットショップぐらい。しかし、息子さんはそこで初めてフェレットを見て、夢中になった。
「広い店内に、色とりどりのトンネルが迷路のように張り巡らされて、その中をたくさんのフェレットが走り回っていたんです。息子はそれを見るのが大好きで、『かわいいな、飼いたいな』って言い続けていました」
しかし、いつ日本に戻るかもわからないのに、アメリカでペットを飼うわけにはいかない。また夫のマサルさん(仮名)も動物を飼うことに積極的ではなく、ミキさんは「また今度ね」とごまかし続けた。
「夫は動物を飼ったことがなくて、飼育に自信がなかったようです。息子にはかわいそうだとは思ったんですけど。でも、よっぽどそのときの記憶が残っていたんでしょうね」
帰国後、就職して一人暮らしを始めると、息子さんはフェレットをペットとして迎え入れた。それが、「マロン」くんだった。息子さんはその後結婚し、夫婦でマロンくんに愛情を注いでいた。ところが……。



















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