泰男さんは本人の言葉通り、さまざまな業種において、まさに「経理・管理」のプロとしての道を歩んできた。
高校卒業後に3年間勤務した東京都内の証券会社では保管部所属となった後、主に顧客の現物株券や現物債券などを社内金庫に預かる業務に従事。仙台市のホテルでは、総務部経理課にてレストラン売上管理・宿泊売上管理を約4年担当。その後宿泊フロント課、宿泊接客・宿泊売上金集計などさまざまな役割を担った。
TDKの下請け工場でも約7年の勤務期間のうち、総務部経理課購買係、消耗品・備品・機器修繕部品・機器製作部品などの調達、生産機器・建屋工事などの清算業務、本社工場など、やはり管理系の仕事が多かった。業界・分野の枠を超えた職種のプロフェッショナルというのは、当時としては珍しかっただろう。
保養所閉鎖とほぼ同時にがん発覚
しかし、長年培った職種の能力を生かして東京に行こうとした矢先、泰男さんの人生に再び暗雲が垂れ込める。13年、保養所の廃止・失職に続き、尿管がんが見つかった。幸い早期発見だったため、手術することができた。がんの転移拡大もなく、医師からは完治したと伝えられたという。
「この時、地元の楽天イーグルスが初優勝したのを病院のテレビで見届けたのを覚えています」
辛い闘病生活を経て、いよいよ東京移住に向けた準備が始まったのである。
後編に続く→【家賃ゼロ管理人のリアル】定年後も働きたい移住夫婦に「最適すぎた」東京の住み込み仕事事情
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