2025年のブーム「モンチッチ」「ミャクミャク」"2つの大ヒット"を生んだ《ぬいぐるみ会社の正体》 韓国では今「ベビチッチ」ブームも

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たとえばどんなぬいぐるみが登場するのか。

モンチッチのようにボディがくたくたでやわらかく、姿勢を自在に変えられる『あそんで!テディベア』は、7年ぶりに再販する。

84年に誕生した『カッパのキューキュー』はリニューアル復刻し、キーチェーンタイプも発売する。

ほかにも、幼稚園スタイルのアニマルぬいぐるみの『あにまるようちえん』や猫のぬいぐるみなどもぬいフェスに並ぶ予定だ。

いろいろな“かわいい”ぬいぐるみを生み出すセキグチ。各社のオリジナルぬいぐるみが並ぶ「ぬいフェス」で、好きな1体に出会えるかもしれない。

テディベア
モンチッチと同じ“くたくた感”のあるテディベアのぬいぐるみ(撮影:今井康一)
あにまるようちえん
幼稚園スタイルの「アザラシ」「シロクマ」「ペンギン」たち(撮影:今井康一)

モンチッチに「世界観」は必要ない

モンチッチは今、国内外さまざま人に知られる存在となった。これからも長く愛されるであろうモンチッチについて、吉野社長は「特定の世界観をつくらないことを決めている」と語る。

「モンチッチは漫画やアニメなど、物語の発祥のキャラクターではありません。たとえばここにいる1体のモンチッチは、どこかにいるモンチッチのコピーではなく、モンチッチそのものなのです。オーナーさんとの間で作り上げる世界を大切にしてほしいと思っています」

世界観を作らないことでビジネスに広がりができ、ほかのカルチャーとのコラボレーションも生まれやすい。「モンチッチはプラットフォームのような存在」というのだ。

「夏に開催した『モンチッチ展』では、MYモンチッチを持っていらしてくださる方が多かったです。皆さん、結構な割合で名前をつけていて、モンチッチとの世界が作られていることを実感しました」

名前を付けたり持ち歩いたり、話しかけたり。モンチッチとの付き合い方はさまざまで、楽しみ方は無限に広がっている。

【もっと読む】「"ラブブ"より50年も前にヒット」「実はブームになるのは3回目」 日本の《モンチッチ》が、今また世界的ブームの背景

モンチッチ
過去に手がけたモンチッチは、いま販売されても人気が出そうなかわいさ(撮影:今井康一)
鈴木 ゆう子 ライター

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すずき ゆうこ / Yuko Suzuki

総合雑誌編集部、住宅誌編集部などを経て、フリーランスとして活動。趣味実用、住宅、インタビューなどを手掛けている。「東洋経済オンラインアワード2024」クリエイティブ賞受賞。

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