2025年のブーム「モンチッチ」「ミャクミャク」"2つの大ヒット"を生んだ《ぬいぐるみ会社の正体》 韓国では今「ベビチッチ」ブームも

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SNSを見ると、“モンチッチラバー”な海外のインフルエンサーやクリエイターが多数見つかる。

フォロワー1億人の韓国の人気アイドル「BLACKPINK」のリサさんもその1人で、原宿の雑貨店「キデイランド」でモンチッチを購入した写真をアップするなど、国内外で若い世代に知られるようになった。

モンチッチ
くるくるしたポップなカラーのボアが目を引く 「スウィートロリポップ」シリーズ。カラビナ付きでカバンに取り付けやすい(撮影:今井康一)

リサさんらの影響で、いま韓国にブームが到来している。

「韓国ではモンチッチよりも『ベビチッチ』を持つ人が多いですね。お目目がキラキラしているのがかわいいのか、韓国の方に響いているようです」

かわいい双子の「ベビチッチ」。赤ちゃんの愛らしいコスチュームのものもあれば、アイドルユニット風もあり、展開は多様だ。

さらにアメリカのアパレルブランドでもモンチッチを取り扱うなど、欧米でのモンチッチ人気も注目だ。

ベビチッチ
韓国で人気が高まっている「ベビチッチ」。日本でも人気なのか「キデイランド」では売り切れていた(撮影:今井康一)

ぬいぐるみは「一緒に連れ出すもの」へ

外出先でぬいぐるみを被写体に撮影する「ぬい撮り」など、大人が堂々と楽しむ姿は近年見られるようになり、人とぬいぐるみの関係にも変化が生じている。

「ぬいぐるみは家で愛でたり一緒に眠ったりする存在から、“一緒に連れ出すもの”ととらえられていると感じます」

モンチッチは誕生当時、子ども向け玩具として、着せ替えの衣装やごっこ遊びができる椅子や机、ハウスなども作られていた。1996年の復活以降は「大人にも向けて売っていこうと意識しました」と吉野社長は振り返る。

チャム
「モンチッチのおともだち」も登場した。写真はひつじの女の子「チャム」(撮影:今井康一)
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