2025年のブーム「モンチッチ」「ミャクミャク」"2つの大ヒット"を生んだ《ぬいぐるみ会社の正体》 韓国では今「ベビチッチ」ブームも
「ミャクミャクもいてモンチッチもいて、今年はすごく忙しかったですね」
株式会社セキグチの吉野壽高社長は25年をそう振り返る。
万博の開幕前は「気持ち悪い」「かわいくない」などと評されたミャクミャクだが、いざ開幕すると、キャラクターとそのぬいぐるみは大人気に。さまざまなグッズやぬいぐるみが生まれ、入手困難な時期もあるほど話題になった。
ミャクミャクのぬいぐるみを作るにあたっては、平面のキャラクターを立体にするために、かわいく見えるバランスを追求したという。
「お尻のプリッとした感じやお腹の膨らみ、ドンと立つところなど、実はとてもこだわって作っているんです。ミャクミャクの独特のかわいらしさを立体で表現しました」
モンチッチはくたくたのボディが特徴で、寄りかかる姿勢や寝そべるポーズなど、フレキシブルに姿勢を変えることができる。一方、ミャクミャクのぬいぐるみは、硬めで自立するように設計した。安定感があり置いても倒れず、佇む姿が愛らしい。
くたくた感のモンチッチとドンと安定したミャクミャク。ぬいぐるみにはさまざまな表現があり、かわいい姿に作り上げる技術力を改めて実感した。
創業100年の歴史を持つ株式会社セキグチ。モンチッチをはじめとするぬいぐるみとどのように向き合っているのか。前編に引き続き、吉野壽高社長に話を聞いた。
韓国でブームになっている「ベビチッチ」
モンチッチのアジアでの大きな盛り上がりは、23年末から始まった。
タイの人気女優、チョンプー・アラヤー(Chompoo Araya)さんが、モンチッチのバッグチャームやアクセサリーを身につけた写真をInstagramに投稿。タイで人気に火がついたのだ。
「当時はタイにはモンチッチを輸出していなかったんです。話題になっているのに売っていないものですから、タイから日本に来た観光客がたくさん買っていかれました」



















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