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ライフ #『お金と宗教の歴史』

家庭不和から、宗教対立、戦争まで…争いを引き起こすのは「真理」ではなく「執着」。神や正義の名の下にあなたの執着につけ込む存在に要注意

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  • 大愚 元勝 佛心宗大叢山福厳寺住職、慈光グループ会長
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その中に、ある若い修行僧が女性に欲情してしまったことを理由に身投げをするというエピソードがあります。若い男性が素敵な女性を見てドキドキするのは自然なことです。これは人格の話ではなく、ホルモンの話です。

欲しいと思うのはいい。でも執着しないこと

花屋さんに行って、「綺麗な花だな」と思うのと同じで、それくらい自然なことです。

その美しい花をどうしても手に入れたい。そう思うのは仕方ありません。しかし、お金を払わず勝手に持って帰ったり、人のものを取ってしまってはいけません。花の美しさだけに囚われそこに執着すると、周りが見えなくなってしまいます。

「こうでなければならない」と思い込むこと。それが執着です。その執着が、対立と争いを生みます。時に戦争にまで発展していきます。

執着は、利用されます。

利を得ようとする誰かに、利用されてしまうのです。神や正義の名を使って、あなたの執着につけこもうとしている誰かはいないか、警戒を怠ってはなりません。

日本の人々がもつ執着に目をつけて、「次の戦争に日本を利用しよう」と考えている人がいないか、目を光らせることを忘れてはなりません。

戦争は始まったら止められません。そのために、まずは自分自身がもつ執着に意識的になることが必要なのです。

(この記事を要約した動画はこちらから)

(構成:黒坂真由子)

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