多くの人は、自分は正しく物事を見ていると思っているのですが、それができる人はそれほど多くありません。私たちは「自分が見たいように物事を見ている」からです。
「いや、そんなことありません」とおっしゃるかもしれませんが、もし正見ができているならば、正しく物事を見ているのであれば、あなたとあなたの家族はもっとうまく関係をつないでいるはずです。
正しくお客さんを見ているのであれば、あなたの会社の売り上げはこんなに低くないはずです。そして、正しく物事を見ているのであれば、多分あなたはもう少し生きやすいはずなのです。
正見は「クエスチョン」から始まる
なぜ家庭がギスギスしているかといえば、奥さんを正しく見ていないからです。自分が見たいように見ているからです。子どもが話を聞いてくれないのは、子どもを正しく見ていないからです。
娘や息子が、今どんな寂しい思いをしているか、どんなに悲しい思いでいるかといったありのままの姿が見えていない。自分が見たいように見ているために、コミュニケーションが成立しないのです。
ビジネスも同じです。人々が何を求めているのか、何に価値を感じているのかを正しく見ていないから、独りよがりの商品をつくったり、サービスを提供したりして、利益が上がらないということが起こるわけです。
正見はクエスチョンをもつところから始まります。
「自分は本当に正しく、客観的に物事を見ているだろうか?」
この複雑な時代に、できることならもう少し人との衝突を減らし、より明るく、楽しく生きていきたい。



















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