危うい日経平均5万1000円、、押し上げ役が一部銘柄に偏り過ぎ。構成銘柄のうち29日に上昇したのはわずか43銘柄
最高値を更新した日経平均株価の押し上げ役が一部銘柄に偏り過ぎており、足元の上昇相場の脆弱(ぜいじゃく)性を示している可能性がある。
29日の東京株式市場で日経平均は前日比2.2%高の5万1307円65銭と大幅反発して終え、史上初めて5万1000円台に乗せた。ただ、構成銘柄のうち上昇したのはわずか43銘柄。ブルームバーグのデータによると、同指数が1.7%以上上昇した局面で上昇銘柄数が100銘柄未満となるのは初めてだ。
最高値へ押し上げた主役は人工知能(AI)の普及期待を背景にしたアドバンテストやソフトバンクグループなどの値がさのテクノロジー株だ。特にアドバンテストは、28日に今期(2026年3月期)業績計画の上方修正と自社株買いを発表したことで制限値幅いっぱいのストップ高。ブルームバーグの試算で、年初来の日経平均上昇幅の約6割に当たる7100円をこの2社だけで占めている。
一部の半導体・AI関連銘柄へ記録的に投資資金が集中しており、世界的なAIへの楽観ムードが後退した場合、同指数が調整するリスクはこれまで以上に高まっている。日経平均と東証株価指数(TOPIX)のパフォーマンス格差も一段と開いており、29日のNT倍率は過去最高だった21年2月とほぼ同水準まで上げた。
--取材協力:堤健太郎.
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著者:横山桃花、Garfield Reynolds
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