なぜ、たった3秒の「握手」で相手の健康状態が筒抜けになるのか。体の生体反応は、外見にここまで表れる
もし相手の手のひらが冷たくて湿っていたら、その人は交感神経が優位になっているサインといえる。交感神経とはストレスがあったり、緊張したときに働く神経で、心拍数を上げ、血圧を上げ、末梢の血管を収縮させるため、指先の血流が減り、冷たくなる。また汗腺が刺激されるため発汗が起こる。
軍師ならこの瞬間、相手の“緊張の深さ”を察知していたに違いない。つまり手のひらが冷たく湿っている人はかなり緊張しており、突発的なトラブルに弱い可能性があるということになる。
一方で手のひらが温かく、乾いている人は、過度な緊張がなく、冷静に判断を下せる可能性が高いといえる。
握手で読む「交渉モード」
手のひらの厚み、とくに親指の付け根(母指球)からも重要な情報が読み取れる。
親指の付け根には筋肉があり、ここが発達している人ほど全身の筋量がしっかりしている。
私たちが食事をしたとき、余ったエネルギーの一部をグリコーゲンという形で肝臓と筋肉に蓄える。つまり、「筋肉がしっかりついている=血糖値を安定させる力がある」といえる。
血糖値の安定は、メンタルの安定とも直結する。血糖が安定している人は、自律神経のバランスがよく、脳へのエネルギー供給も安定しているので、交渉事の場でも焦らず冷静に判断できる可能性が高い。またスタミナがあり、長丁場の会議にも耐えられる。
反対に、手が薄く、骨ばっている人は、筋量が少なく、エネルギーを蓄えにくいといえる。こういう人は栄養状態や自律神経のバランスが崩れている可能性がある。
戦国の軍師ならこう読むだろう。「この将は、長期戦に弱い」と。
握手ひとつで相手の「ストレス耐性」や「思考の安定度」まで見えてしまうのだ。


















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