健康情報のウソ・ホント!「なんだか体調が優れない」原因は体温調節の機能不全?

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トップアスリートが実践している世界最強の健康マネジメント
起床時の体温が低いと脳や体の働きが鈍くなり、心身に不調が起きやすくなります(写真:Ushico/PIXTA)
日本オリンピック委員会(JOC)の情報・科学サポート部門長や、日本陸上競技連盟科学委員会委員長などを歴任してきた杉田正明氏が新刊『トップアスリートが実践している世界最強の健康マネジメント』で、最前線の健康術を指南。同書から一部を抜粋してご紹介します。

「100%」「勝つ」「消える」には要注意

スマートフォン1つでインターネットにつながり、世界中のさまざまな情報にアクセスできる現代において、論文だけが根拠でないとなると、「いったい、何を信用したらいいの?」となる人も多いでしょう。

ネットの情報も玉石混淆ですので、相当慎重に確認していくことが大事です。

まず、「がんが消えた」のような誇大広告的なものは、1回立ち止まってみる必要があります。なぜなら100%効果があるものは存在しないからです。

がんの患者さんにとっては、藁にもすがる思いなのも理解できますが、「100%」「必ず」「死滅」「勝つ」「消える」というように表現が断定的なものや、強い言葉を使っている広告は、効果が誇張されている可能性もあります。

ただし私は、民間療法(代替療法、代替医療)についてはなから否定的な立場ではありません。

たとえば、がんの療法には「断食をする」「にんじんジュースを飲む」「ショウガで身体を温める」「酵素風呂に入る」といったものもあり、中には医師が提唱しているものもあります。

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