健康情報のウソ・ホント!「なんだか体調が優れない」原因は体温調節の機能不全?
私は、ものにもよりますが、試してみても良いと思っています。「これは明らかに違う」というものは別として、標準治療と並行してにんじんジュースを飲んだり、酵素風呂に入ったりして自分に合うか合わないかを確かめてから判断しても良いと思っています。
がんに関して言えば、1868年にドイツの学者が、高熱にうなされた数日後にがん細胞が消えたという症例を初めて報告しました。
そして、熱に対する生体防御のための特殊なタンパク物質が体内で生産されることが発見されました。これがヒートショックプロテイン(HSP)と命名され、そこからヒートショックプロテインは免疫力を向上する効果があるということが世に知られるようになりました。
ヒートショックプロテインは、熱から体を守るだけでなく、壊れた細胞の修復をしたり、寒さや活性酸素から守ったり、重金属やアルコール、炎症などの体のストレスに対処し、疲労回復を助ける役割もあります。
日本では昔から湯治(とうじ)と言って、温泉地に長期滞在して温泉に入って病気を治したり体調を整えたりしていました。ヒートショックプロテインが起これば延命治療になるということについては、いくつかのエビデンスも出ています。
検索結果をうのみにしてはいけない
医療従事者でない人にとって、何が「トンデモ医療」「インチキ医療」で、何が「代替療法」や「代替医療」であるかを区別するのは難しいことかもしれません。
インターネットで検索をしたり、今ならChatGPTなどのAIに聞くこともできますが、AIの精度もまだまだ低い状況です。ちなみに以前、私自身の名前を調べたところ、別の大学の教授として出てきました。
おいしいお店や観光情報などを調べる分には情報が間違っていても「いい加減だなぁ」と笑い話で済みますが、健康に関わるような情報や治療法を100%信じるのは危険です。
また、テレビや雑誌、インターネット上の情報を妄信してしまうのも良くありません。通常の番組や記事のように見えて、実は広告記事として制作されているものも少なくないからです。
こういった広告記事は、「広告」「PR」「Sponsored」という単語の明記が義務付けられていますが、欄外などに小さい文字で書かれていたりするので、見逃してしまう人も多いと思います。
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