「ルンバ失速で急変!」 中国勢が席巻する≪ロボット掃除機≫市場 段差8cmを乗り越える"神機能"も

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これまで多くのロボット掃除機が採用していた水拭き機能には、モップをただ床に押しつけるだけの簡易タイプと、丸型ブラシが横回転するタイプがある。今回採用した、ローラーモップは縦回転するため、床の汚れを回収したあと、内部のローラーモップ・スクレイパーが汚れた水を絞り取り、再びきれいな水でローラーモップを湿らせて拭き掃除ができる仕組み。常にきれいな状態で拭き掃除ができるのだ。

X50 Ultra
左が昨年発売された回転モップの「X50 Ultra」。一度に拭き掃除できる幅が広いうえ、ローラーモップなら汚れた水が取り除ける(筆者撮影)

さらに、ローラーモップは9~11Nの圧力で床に押しつけてこすり洗いが可能。壁際を検出すると本体横から約40mm飛び出し、壁際ギリギリまで拭き掃除ができる。

カーペットを検知すると「AutoSealローラーガード」が自動的にローラーを覆って密閉するため、カーペットを濡らしてしまうことがない。

高いナビ機能と8cmの段差を超える機能を搭載

基本機能も非常に優秀だ。本体前面には2つのHD AIカメラを搭載し、1mmの精度でケーブルやスリッパ、おもちゃなど240以上の障害物を検知して回避できるAstroVisionシステムを採用。この障害物回避技術にはNVIDIA社のロボティクスシミュレーションアプリケーション「NVIDIA Isaac Sim」を採用している。

デモ
障害物を回避するデモを実施。非常にクイックな動きで障害物の回避ができていた(筆者撮影)

また、ナビゲーションには、レーダーで部屋の詳細な地図を生成する自動昇降LDSセンサーを採用。面白いのはソファやベッド、家具の下などの狭い場所に侵入するときに、センサーを引っ込めて本体高さを97.5mmまで低くできること。そのエリアは2つのカメラで位置を認識して掃除できる仕組みだ。

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