高市トレード再来、「アベノミクス」路線継承と具体的な景気刺激策への期待で週明けは株高へ、一方で円と超長期債には売り圧力が高まるとの見方

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コムジェスト・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、リチャード・ケイ氏は「銀行株は再び軟調となる可能性があるが、内需株や小型株は短期的に大きな追い風を受けるだろう」と予測。アベノミクスへの回帰を示す兆しがあれば、市場参加者や海外投資家はそれを歓迎するとみている。

安倍元首相の側近でもあった高市新総裁の就任で、日本経済が再びアベノミクス路線に回帰するとの見方が浮上している。高市氏は、防衛費など必要な投資には赤字国債の発行も選択肢としており、野党が求める消費税減税も排除しない姿勢だ。

国債市場では、高市氏の勝利前から財政出動への警戒感が強まっていた。10年債利回りは2008年以来の高水準で推移。日銀の利上げ観測の高まりも重なり、全ての年限で金利が上昇する中、日米金利差の縮小を意識して円は対ドルで上昇する一方、世界的なハイテク株高を受け日経平均は史上最高値を更新した。

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