「女性を軽視している」との声も。"炎上を体験できる"イベントが一部で物議…。《炎上展》の炎上に「炎上ウォッチャー」がモヤモヤする理由
炎上展のリリースには「つんつんしたりもしながら」といった、豊嶋氏を想起させるフレーズも書かれている。しかし『ABEMA Prime』で豊嶋氏は、イベント運営サイドからの連絡が一切なかったと批判。「反省して社会貢献をしているのに、赤の他人に勝手に名前を書かれるのは腹が立つ」といった苦言を呈した。
“映え”としてのエンタメ消費を危惧している
ここまで見てきたように、炎上展をめぐっては、あらゆる論点から「火種」がくすぶっている。しかし筆者がそれ以上に懸念しているのが、「“映え”としてのエンタメ消費」が秘める危険性だ。
『ABEMA Prime』で日村氏は、社会的意義について強調していたが、そこまで観客へ伝わらないままに、単なる“お遊び”として終わってしまう可能性は否定できない。
炎上事案には「いけないことをしている」という罪悪感が、快楽に変わってしまった結果、起きてしまったものも少なくない。もしリスクを負わずに、強烈な快感だけを享受してしまったならば、そこから全く教訓が得られない可能性はないか。
また、炎上でもっとも大切なのは「事後対応」だ。あくまでアイスケースに寝そべる行為は入口でしかなく、“その後”についても、しっかり再現されていないのであれば、単なる「入場体験」でしかない。
多くの炎上事案では、きっかけは自業自得だったとしても、長きにわたってデジタルタトゥーに苦しめられる。私刑が行きすぎているという指摘もあるが、それなりの社会的制裁は避けられない。そこまで含めて、初めて「炎上」は成り立つのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら