「女性を軽視している」との声も。"炎上を体験できる"イベントが一部で物議…。《炎上展》の炎上に「炎上ウォッチャー」がモヤモヤする理由
”モチーフ”も同様だ。あくまで「概念としてのアイスケース寝そべり」を描いたと主張しようにも、先に紹介したような「インパクトのある代表的事案」があれば、そちらを連想してしまうのは至極当然だろう。
「考えすぎ」と断じるのは簡単だが、あらゆる意見を表出できるのが、SNSの良さでもある。そこで重要なのが、「これから出てきそうな批判」を先回りして、回避していく能力だ。まさに”炎上予防”として、この能力は欠かせないと感じるが、キービジュアルの件を見ていると疑問が浮かんでしまう。

「反省して社会貢献をしているのに…」
とはいえ、「アイスケースの女性」は批判の一端にすぎない。他にもイベントに懐疑的な意見は、SNSやネットニュースのコメント欄で散見される。
まずは「模倣による迷惑行為が起きかねない」といった懸念だ。追体験することで、やらかすことの快感を覚えてしまい、抑止よりもむしろ迷惑行為を助長する可能性がある。
また、掘り起こすことによる弊害もある。9月30日に配信されたネット番組『ABEMA Prime』では、イベントプロデューサーの日村灯氏と、かつて”おでんツンツン男”として炎上した豊嶋悠輔氏が出演した。
豊嶋氏は2016年、コンビニ店内のおでんケースに並ぶ商品を、指でつつく動画を投稿。威力業務妨害などの疑いで逮捕されたが、のちに不起訴となり、現在は当時の経験を振り返る講演を行っているという。
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