反日感情に関する報道もあったが…中国の大型連休「国慶節」、海外旅行先の《人気1位は日本》に!中国人観光客に「日本の魅力・欠点」を聞いてみた

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巣鴨で邂逅した中国人トリオに話し掛けてみた

10月1日、筆者は東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街を訪れた。ここではよく外国人と遭遇する。その日も中国語を話す女性2人と男性1人の3人組が、蕎麦店の前に並んでいるのを見かけた。思わず声をかけると、彼らは同僚でIT企業に勤めているという。

「なぜ巣鴨に来たのか」と尋ねると、「ネットで調べたら、ここはお年寄りの街と聞いていた。でも美味しいものがたくさんある。この蕎麦店の蕎麦も名物だと分かった」と話す。

さらに、「塩大福やアイスクリームも美味しい」「日本一の赤いパンツも売っている。今年は私の厄年なので、赤パンツを買おうと思っている」と、1人の女性が楽しそうに教えてくれた。

「旅行で感じた日本の欠点がある?」と聞いたら、「現金のみの店はまだ多いね。電子決済に慣れた私たちは、現金を数えるのに非常に不慣れだ。そもそも現金を持っていない場合もある」「電子決済を導入すると、店舗側がちょっと高い手数料を負担すると聞いた。中国のキャッシュレス決済手数料は日本より安い。日本政府の政策は時代に遅れているように感じる」と3人が率直に教えてくれた。

国慶節に来日する中国人は、純粋に旅の楽しさを満喫している。日本の長所を語る時も、短所に触れる時も、彼らはどこか「親日」的な印象を受けた。その眼差しは優しい。

【もっと読む】中国で実家を出ず"親から給料を貰う"《専業子供》が流行る"深刻な事情"。親から家事の報酬で"月8万円"得る「33歳女性」などにリアルを聞いた では、ジャーナリストの黄文葦氏が、中国国内で注目されている「専業子供」について詳細に解説している。
黄 文葦 ジャーナリスト

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こう ぶんい / Kou Buni

日本と中国、日本語と中国語を愛する在日中国人フリージャーナリスト。学校法人白萩学園名誉理事。中国の大学と日本の大学院でマスコミを専攻、日中両国のマスコミの現場を経験。2000年来日以降、日本語と中国語で教育、社会、文化の問題に焦点を当てたコラムを執筆し、両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。19年に電子書籍「日中文談: 在日中国人の日本観(エッセイ)」を出版。20年8月から23年7月までの3年間、日中文化比較のメルマガ「黄文葦の日中楽話」を発行。24年10月、「新中国語から中国の『真実』を見る」(風人社)を出版。

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