日産自の今期純利益10年ぶり過去最高へ、北米好調で為替も寄与

修正後の純利益予想は過去最高益を更新

[横浜市 2日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は2日、2016年3月期の連結業績予想を上方修正、純利益は前期比16.9%増の5350億円と10年ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。従来予想の4850億円から500億円引き上げた。北米での販売好調、為替円安などが寄与する。

今期の営業利益も前期比23.8%増の7300億円と従来予想の6750億円から引き上げた。円安など為替の影響が450億円押し上げる。会社側の修正値は、トムソン・ロイターの調査によるアナリスト28人の予測平均値7282億円とほぼ同水準となっている。

今期の売上高予想は同7.7%増の12兆2500億円。過去最高を見込んでいた従来予想の12兆1000億円をさらに上積みする。修正後の純利益予想は06年3月期(5181億円)以来の過去最高となる見込み。

今期の世界販売計画は従来の555万台から550万台に引き下げた。内訳は、北米を198万台(同192万台)と上方修正する一方、欧州を77万台(同79万台)、中国を125万台(同130万台)に引き下げた。日本は60万台の計画を据え置いた。

想定為替レートは1ドル=119.40円(従来は115円)、1ユーロ=132.60円(同130円)と、それぞれ円安方向に見直した。

北米では、ガソリン安と低金利を背景に多目的スポーツ車(SUV)など利益率の高い車の販売が好調となっている。西川廣人チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)は決算会見で、米国市場について、年換算で「1700万台を超えている状況」と指摘し、1800万台までは届かないものの、足元の需要は強く感じられるとして「さらに上に行くのではないか」と述べた。

一方、経済が減速している中国について、西川CCOは「景気の影響で小型商用車市場は落ち込んでいる」と指摘、年間販売計画を5万台引き下げたのも小型商用車の低迷が背景にあるとした。ただ、乗用車市場は「成長していくのは間違いない」と話し、年5―6%の成長を続けるとの見方を示した。同社の10月の中国乗用車販売は前年同月比19%増だった。

*内容を追加しました。

(白木真紀 編集:石田仁志)

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