15席ほどの小さな店内には、サラリーマン風の男性客が多い一方で、女性の姿もちらほら。筆者が滞在した30分の間に10人以上が入れ替わり、モーニング需要の確かさを感じました。モーニングの提供時間が終わると、途端に客足が落ち着いたのも印象的でした。つまり朝限定メニューを目当てに来ているお客さんは、確実にいるということ。
面白いのは、女性客のほとんどが、天丼ではなく蕎麦や定食を選んでいた点。揚げ物のイメージが強いてんやですが、あっさりとした選択肢を用意したことで、幅広い層が利用していました。てんやのモーニングは、朝の北千住のニーズにしっかりと応えているようです。
木製の箸にもホスピタリティが感じられる
てんやの親会社は、ロイヤルホストやシズラー、シェーキーズを展開するロイヤルフードサービス株式会社。そんな背景を知ると、卓上の配慮にも納得がいきます。割り箸ではなく木製の箸を1本ずつ袋に収めて提供しているあたりに、細やかな気配りと上質さを大切にするロイヤル流のホスピタリティが漂っていました。
朝から揚げたての天ぷらを気軽に楽しみつつ、ちょっとした上質さにも触れられる。そんな贅沢な朝です。
【もっと読む】「グラスや水が最後まで出てこず」「クレカ決済に10分も」…。日本初上陸の高級ホテル「フェアモント東京」。8500円朝食に"心配"になった朝 では、日本初上陸の高級ホテルのモーニングを、モーニング愛好家の大木奈ハル子さんが訪問。味は申し分なし、しかしサービスは…なモーニングの魅力を詳細に解説している。登録すれば本連載の最新記事が届く《
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編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の為替変動、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
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おおきな はるこ / Haruko Ookina
40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『マツコの知らない世界』『THE TIME,』(ともにTBS系)、「朝メシまで。」(テレビ朝日系)、『旬感LIVEとれたてっ!』(関西テレビ)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
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