代々木上原は女が37歳になると選ぶ街だった

この街は、「心の健康な女性」が多い

別居してから、時々、三茶時代の同僚の男友達が誘ってくれるようになりました。デートじゃないですよ(笑)だって、秋田から出てきたばかりの芋っぽい時代から知っている友人ですから、もう兄弟みたいなものです。

彼が連れて行ってくれた『ヒトテマ』も面白かったですよ。メールのみ完全予約制で、家庭料理を楽しめる隠れ家食堂です。ハイセンスで体に優しい家庭料理が中心で、彼がよく「こういう女性と結婚できたら幸せだな。お前もまた料理頑張れよ!」としきりに言っています(笑)

「街」は舞台装置のひとつでしかない

ちなみに、昨日わかったんですが、彼、会社の女の子を妊娠させちゃったそうですよ。若いときって、まるで生まれたての雛が初めて見たものを親と思うように、初めて教わった先輩に全幅の信頼を寄せるんですよね。27歳の女性だそうです。私が秋田から出てきて、10年かけて得た結婚を、彼女は、あっという間に得ちゃうんですから若い子って賢いですよね。

どちらを取るかは明白ですよ。まぁ、でも彼は念願の子供を授かったわけですから。素直によかったと思います。

え?私ですか? 私だけ割を食うのも悔しいので、慰謝料はぶんどって離婚しますよ。けど、離婚したら、結婚は、しばらくはいいです。独身で37歳なんてつらいけど、1回バツをもらえれば、もう世間だって勘弁してくれるでしょう?

街は舞台装置のひとつ。そこで、どれだけドラマチックな主人公を演じられるか……

東京に出てきてから14年、上辺の華やかさや、きらめきに心奪われて色々な街に出会ってきました。でも、結局、街なんて舞台装置のひとつでしかなくって、どの街に住んでも、結局キャストと、ストーリーが魅力的じゃなかったら結果つまんない人生です。どこに住んだって住めば都。その街で、どれだけドラマチックな主人公を演じられるかですよね。

37歳独身OLを主人公にしたとき、北川悦吏子さんだったらどんなストーリーを描くのでしょうね(笑)月9のキラキラは演じられないかもしれませんが、木曜日22時からの枠で、主演を張れるくらいの、面白い人生にしていきたいですね。おばさんになったか、とか言ってる場合じゃありませんでしたね。篠原涼子さん演じる「オトナ女子」に負けないような大人の魅力あふれる女にならなきゃです。

ゴールを「結婚すること」に定めてスピード結婚をしたものの、豊洲での生活や、彼との価値観のズレを見て見ぬフリをできないところまで進んでしまい、結果別居の道を選んだ綾。東京に出てから10数年、一生懸命、何かを求めてあがいてきたものの、果たして彼女は何を得たのだろうか?

次週、最終話。3年後40歳になった綾。彼女が、40歳になったとき、どんな街で、どんな女性になっているのだろうか。

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