ケンタッキーがアルコール提供の新業態、夜間帯での集客テコ入れ

ケンタッキーがアルコール提供の新業態、夜間帯での集客テコ入れ

ケンタッキーフライドチキン(KFC)を展開する日本ケンタッキー・フライド・チキンは、アルコールを提供するダイナー業態を開始する。

東京都・下北沢店の3階を改装し、4月25日にオープンする。下北沢店は3階建てで、1~2階は従来型の店舗だが、3階部分だけ改装し米国のダイナー風の内装にしている(写真)。1~3階は朝7時から16時まで営業、1~2階は夜10時30分まで営業を続けるが、3階のみ17時から23時までアルコールや専用メニューを提供する。

店舗名はカーネル・サンダースが1930年に米ケンタッキー州に開いたサンダースカフェが国道25号線沿いにあったことから「ROUTE25」(ルート25)と命名した。メニューはオリジナルチキンが1つ240円、ハイボールは1杯380円、平均客単価は2000円程度を見込み、席数36席。

会見した日本KFCの坂本和彦・執行役員は「朝はモーニングセット、昼はカフェタイムと施策を打ってきたが夜をどうするかが課題だった」とし、「お酒と一緒に新しい食べ方の提案をしたい」と意気込みを語った。ビール以外にも、ジャックダニエルのハイボールなど南部にちなんだケンタッキーウィスキーの商品を提供する。


 
 過去、KFCは子会社で居酒屋「一番どり」を展開していたことがあるが(現在はジェーシー・コムサに売却済み)、KFC業態としてアルコールを提供するのは初めて。

KFCがアルコールの販売に乗り出した背景には夜間帯の苦戦がある。KFCは夕食時が書き入れ時だが、その後の集客に苦労していた。従来のチキン一辺倒の戦略からアルコール業態を差し込むことによって「売り上げのバランスが変わり、従来出店が難しかった一等立地にも出店余地が広がる」(坂本役員)。
 
 居酒屋「ワタミ」や「庄や」が客単価2000円以上をとるなか、都内の駅前立地にもかかわらず客単価2000円というのはかなり思い切った低価格設定といえそうだ。実験店舗として半年ほど様子を見て、反応が良ければ都市圏に存在するKFCで展開する計画だ。

◆日本KFCの業績予想、会社概要はこちら

[+画面クリックで詳細チャートを表示]

(松浦大 =東洋経済オンライン)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 今見るべきネット配信番組
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT