米菓最大手の亀田製菓が東証1部昇格、国内事業の体質改善が進む

このような状況を受け、亀田製菓は一段の体質の強化に踏み切ろうとしている。06年から、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「手塩屋」など、「トップ8」と呼ばれる売り上げ上位8位までの商品に経営資源を集中。今後も、「トップ8」ブランドの風味を変えたバラエティ品や、コラボ商品などを発売していく。「トップ8」ブランドだけで「利益の相当額を稼いでいる」(井関俊幸・経営統括本部シニアマネージャー)といい、数量増による工場稼働率改善を狙う。

11年には原材料の調達方法を再度見直している。主原料の加工用米は毎年の価格変動が避けられないため、調味料や油など副原料が対象だ。競争原理に基づく複数購買の原則を徹底。震災後はリスクマネジメントのため、海外からの包装材調達なども検討しはじめた。また、複数の調味料を使っていてもあまり味が変わらない場合は統一化するなど、品質への過度のこだわりをやめた。
 
 東証1部昇格を機に「さらに上を目指したい」というのが亀田製菓の意向だ。国内の体質改善が一段落すれば、次に狙うのは海外市場。決算発表後の5月下旬に予定されている本決算説明会で、海外展開を含めた新しい中期経営計画が明らかにされるとみられる。

(平松 さわみ =東洋経済オンライン)

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