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ついに始まったトランプ政権の言論支配 「自主規制」で屈服するメディアのジレンマ

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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ブッシュの再選阻止を目的としたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー「華氏911」(2004)は大ヒットしている。時の大統領や有力な政治家は、ネタにされるのも仕事のうちで、いちいち反応することはしない。

だが、トランプは最初から自分を批判する相手を嫌い、「フェイクニュース」と攻撃してきた。それは異例だったが、第2次政権の今、メディアはそんな彼をネタにするのではなく、恐れて迎合するようになってしまったのである。

当然のことながら、憂慮する声はあちこちから聞こえる。「Jimmy Kimmel Live!」の放映中止については、全米映画俳優組合、全米脚本家組合、言論の自由を主張する団体「Free Press」などが抗議の声明を発表。

オバマ元大統領も懸念を表明

オバマ元大統領は、Facebookに、「キャンセルカルチャーについて何年も不満を言った後、現在の政権は、自分にとって好ましくないことを言うレポーター、コメンテーターをクビにしないメディアに制裁を加えるという、危険な領域に足を踏み入れた。これこそまさに、言論の自由が防ごうとしてきたこと。メディア各社は、屈服するのでなく、立ち上がるべきだ」と投稿した。

それらの声明は、多くの人々に支持されている。問題は、メディアにその勇気があるかどうか。アメリカは今、大きな試練に直面している。

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