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政治・経済・投資 #野口悠紀雄の「震災復興とグローバル経済」

(第44回)重要なのは利益率、量的拡大ではない

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自動車の中国進出は、日本企業のこれまでの中国進出とも異なる。これまでは、中国で生産したものを先進国で売るビジネスだ。船井電機やユニクロのビジネスがその典型である。中国での賃金水準が低いことから、こうしたビジネスが利益を上げられるのは当然だ。

しかし、自動車の場合には、中国で作って中国で売るビジネスだ。中国の賃金の低さは、販売価格が高くなりえないことで帳消しにされる。

激烈な競争環境で利益率は低下する

中国市場の規模や中国経済の成長率の高さを考えれば、生産・販売面で量的に拡大できることは当然である。問題は、利益を確保できるかどうかである。

表は、中国における主要合弁乗用車メーカーの05年の売上高利益率を示す。多くの企業で2~3%程度だ。リーマンショック前、日本の自動車メーカーは、安定して6~7%の営業利益率を上げてきた。これと比べると、中国の自動車ビジネスの利益率はいかにも低い。国内製造業の平均と比べても、かなり低い(05年度における製造業の売上高経常利益率は、全体では5・0%、資本金10億円以上では6・2%である)。

もっとも、企業によっては、中国事業の売上高利益率が高いところもある。例えば、広州本田は10%を超える売上高利益率を上げている。


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