アニメ『ポケットモンスター』の"第1話と最新シリーズ"を比較した結果。他の長寿作品にはない「本作ならではの特徴」とは?

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冒険の様相もかなり変化しており、主に原作ゲームのキャラを中心に数人で冒険をしていたサトシと違い、主人公たちと冒険する仲間たちは全員がアニメオリジナルキャラ。敵対する組織やシリーズの主軸となる物語も原作ゲームにはないオリジナルのもので、それぞれのキャラや関係性にスポットを当てた群像劇的な展開も特徴です。

一方で、原作ゲームとの絡みも絶妙に組み込まれているのも本作のみどころとなっています。これまでにも、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のキャラクターや設定を中心に、歴代の舞台やトレーナーたちもたびたび登場してきました。

また10月からは、3週連続で特別編『エピソード:メガシンカ』の放送も予定されています。これは10月16日に発売予定の原作ゲーム最新作『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』の舞台やキー要素である「メガシンカ」に関連したエピソードです。

キービジュアルや予告映像には『ゼットエー』でも登場が解禁されたキャラである「マチエール」も描かれ、アニメへの登場が示唆されています。他にも『ゼットエー』での初登場が解禁されたポケモン「メガカイリュー」が、先日ゲームに先んじてアニメに登場し、大いに話題となりました。

すべてはここから始まった『アニポケ』第1話

サトシの物語である『アニポケ』の第1話が放送されたのは、1997年4月1日。物語は主人公であるサトシが、最初のポケモンとしてピカチュウを譲り受け、ポケモンマスターを目指す冒険に出発するところから始まります。

実はこの“最初のポケモンがピカチュウ”というのもアニメオリジナルの展開。当時の原作ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑・青』では、最初に選ぶことができるのは別のポケモンたちでした。

そしてこの“最初のポケモンがピカチュウ”という設定は、後に発売される『ポケットモンスター ピカチュウ』で、原作ゲームに逆輸入されることとなります。

他にも『アニポケ』第1話には、後に発売されるゲーム『ポケットモンスター 金・銀』で初登場するポケモンが、先んじて登場する場面も含まれていました。その後の展開を知った今改めて視聴してみると、当時は気づかなかった原作ゲームとの絶妙な絡みが、アニメ放送開始の時点ですでにこれだけ組み込まれていたことに気づきます。

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