【独自】JAL系の格安航空スプリング・ジャパンが「過去に飲酒問題を起こしたパイロット」を重用

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スプリング・ジャパンの回答は次のようなものだ。

「飛行時間・知識・能力などを総合的に判断し、適正と認められた者を審査操縦士および教官として任命し、定期的に査定を実施しています。なお、現在の審査操縦士および教官の中に、飲酒をはじめ適性に疑義が生じている者はおりません」

審査操縦士や教官の中には「過去に飲酒問題を起こした人物はいない」と、関係者の証言などを否定しているようにも読める。確認のために再び質問すると、「個人に関するご質問については、個人情報保護法の観点から回答を差し控えさせていただきます」と明言を避けた。

スプリング・ジャパン
スプリング・ジャパンは今年5月、3月18日の北九州発羽田行きSJO444便の機長が過剰飲酒を隠蔽するため、出勤後に受ける正式なアルコール検査を受けず、自主的なアルコール検査を繰り返していた件で国土交通省から厳重注意を受けている(画像はスプリング・ジャパンHPより)

登用はモラルを問われる事態

現役社員は次のように嘆く。

「飲酒問題を起こしたパイロットを審査操縦士や教官に登用するとは、モラルを問われる事態。会社側から飲酒問題防止やコンプライアンスを説かれても、虚しく響くだけ。ただ、スプリング・ジャパンの問題と言ってほしくない。人事を牛耳っているのはJALからの出向者だからだ」

利用者も飲酒問題を起こした者がパイロットの最上位にいると不安を抱くだろう。「パイロットの質は大丈夫なのか」と問われた際、スプリング・ジャパンのパイロットはどう答えるのだろうか。

本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「【独自】JAL系の格安航空「スプリング・ジャパン」の人材起用に違和感あり、「過去に飲酒問題を起こしたパイロット」を重用」でご覧いただけます。
星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

総合商社やエネルギー業界を担当。航空やホテルなど観光業界、化粧品・ドラッグストア業界の取材を経て、現担当に。趣味はランニングで、今シーズンの目標はハーフマラソンで100分を切ること。レース後半で足をつり、失速することが永遠の課題。

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