
2002年に沖縄県で初めて卵の自動販売機を導入した見奈須フーズの宮城哲治社長(筆者撮影)
自販機を南城市内に絞るコンパクト経営の理由

養鶏施設に隣接した飼料タンクの数々(筆者撮影)
見奈須フーズが飼育しているのは成鳥が約10万羽、雛が約2万5000羽。オフィスに隣接した養鶏場からの匂いは、学校で鶏を飼っていた小学生時代を思い出して懐かしい。「匂い、大丈夫?」と気遣ってくれる宮城社長。1965年にわずか30羽から養鶏業を開始した先代の父・徳次郎氏から養鶏場を受け継いだ2代目だ。
自販機は3地点に設置している。いずれも見奈須フーズのある南城市内。2002年に最初の自販機を養鶏場前に設置し、2005年に残る2カ所に設置した。いずれも周辺は決して多くの人が住んでいる地域ではないものの、幹線道路同士をつなぐ抜け道に設置しているため「一定の交通量があり、停車をしても迷惑にならない」という好条件を得た。

見奈須フーズの宮城哲治社長(筆者撮影)

見奈須フーズの養鶏場前の自動販売機がある通りの様子(筆者撮影)
自販機による年間の売り上げは、全体の約2.5%に当たる約1000万円。「維持費はかかりますけど、24時間365日、台風の日以外は毎日開店ですから。その点では助かっていますよ」(宮城社長)。
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