郡山市内で放射線被曝に関する健康相談会が開催、父母が日ごろ声に出せない悩みを吐露

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別の母親は「放射線量が依然として高いのに、きちんとした説明もないまま小中学校での屋外活動を1日3時間に制限するルールが突然撤廃されたことに憤りを感じる」と語った。

郡山市ではホールボディカウンターによる内部被曝検査の実施が遅れていることや、子どもを対象とした甲状腺検査の通知も来ていないことも判明。相談会では、「測定もしてもらっていないのに(被曝線量は低いので)安心してくださいと言われても納得できない」(前出の2人の子どもを持つ母親)という声も上がった。

郡山市では2012年度予算で300億円を上回る除染対策費用が盛り込まれた一方で、小中学校にはエアコン設置の計画すらない。「夏も長そで長ズボンで勉強を強いられる子どもの実情を知ってほしい」と、相談会に訪れた母親の1人は語気を強めた。

健康相談を担当した柳沢裕子医師(千葉県の民間病院に勤務)は、「郡山では、年間に一般人が許容される追加被曝線量の1ミリシーベルトをはるかに超える放射線が存在続けている。それにもかかわらず、放射能問題に終止符を打とうとしている郡山市の姿勢に疑念を感じた」と東洋経済記者に語った。
 
 別の医師からは、「個別相談では3時間ルールの撤廃や運動会を屋外で行うことへの不安の声が多かった」との報告があった。

※「安全・安心・アクションin郡山」(スリーエー郡山)のホームページはhttp://aaa3a.jp/


悩みを打ち明ける2児の母親


高い放射線量への不安の声も


一時避難(保養)を支援する兵庫県の市民グループ(神戸定住外国人支援センター)

(岡田広行 =東洋経済オンライン)

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